最近同性が気になって、新宿二丁目に行ってみたけど、専門用語がよく出てきて気遅れしちゃう・・・。
ネコってワードが出てきたけど、どういう意味なんだろう?
こんなふうに疑問に思ったことはないでしょうか?
新宿二丁目に勇気を出して行ってみたはいいものの、
専門用語がよく出てきてついていくのがやっと・・・という経験をしたことがある人も少なくないと思います。
私も初めて新宿二丁目デビューしたときは、用語が全く分からなくて困りました
その中で、最もよく出てくる用語として「タチ」「ネコ」といったワードがあります。
こういった用語は新宿二丁目だけでなく、イベントやオフ会などあらゆるレズビアンとの交流の場で出てくるワードなので、知っておくに越したことはないでしょう。
そこで今回は、「ネコ」について詳しく解説していきます。
本記事を読むことで、レズビアン界隈で出てくるネコというワードについて理解した上で会話をすることができるようになりますよ。
ネコとは何か
レズビアンには、性的関係において「性役割」が存在します。
よくレズビアンは男役、女役があると勘違いされることが多いですが、実際は性役割が正しいです
レズビアン界隈では、こういった性役割を隠語でタチ(攻め)、ネコ(受け)、リバ(両方)という表現をします。
猫はこの性役割の中で、受けの立場にいます。
基本的に自分から性役割を積極的にいう人は多くありませんが、雑談するなかで「実は・・・」とカミングアウトする人は少なくありません。
自身がネコだと気づくきっかけとして、
・あまり攻めが得意ではなかった
・受けの方が良い
といったところから、自分自身の性役割に気づいていくケースが多いと考えられます。
フェム=ネコではない
ネコと聞くと「受け」がメインなので、
女性らしいフェミニンな人がほとんどなんだろうなー
と思われるかもしれません。
ただ実際には、フェムだけでなくボーイッシュや中性のネコ女性は多くいます。
なぜなら、容姿と性役割は組み合わせが決まっているものではないからです。
なので、容姿はどうみても男性的でタチらしくても実際はネコであることも十分にありえます。
そのため、
フェミニンでネコっぽい女性とお付き合いできた!!
と思っていたら、「実はお相手がタチで性役割が合わなかった・・・」なんてことも。
性役割はお付き合いに重要な要素の一つ。できれば事前に知っておくべきです。
そのため、相手とコミュニケーションと図れるのであれば知る機会を得られるように行動してみてもいいかもしれません。
セクシャリティはグラデーション
ネコは受けであるとお話してきましたが、100%受け身であるという人は意外と多くありません。
セクシャリティはグラデーション。
大抵の場合は、○割がネコで○割タチというように比率があるケースが多いのです。
そのため、ネコだからといって100%ネコだという認識をもっていると齟齬が起こる可能性が高いです。
また、グラデーションなのはネコだけではありません。タチやリバも同様です。
リバ寄りのタチ、タチ寄りのネコなど人によって異なります
ネコと容姿の大別
次にネコ女性の容姿の大別についてご紹介していきます。
大きく以下3つに分けることができます。
- フェムネコ
- ボイネコ
- 中性ネコ
一つずつ以下で詳しく解説していきます。
フェムネコについて
フェムネコは、フェミニン(女性的)なネコの女性を指します。
母数としてはフェムネコ女性が一番多いです
元々、レズビアンの人口の6割はフェムであるということから、フェムネコの人口がネコの中では一番多いと考えられます。
フェムネコの特徴としては、
- 容姿や所作が女性らしい
- 柔らかい雰囲気
- 守ってあげたくなる
など、いわゆる一般的に言われる「男性ウケ」しやすい女性が多い印象があります。
もちろん、100%そういった人であるということではないですよ!
一般的にイメージしやすいネコといえば、フェムネコが挙げられるといえるでしょう。
ボイネコについて
ボイネコは、見た目がボーイッシュなネコ女性を指します。
ネコというと、「フェミニン」な女性をイメージされることが多いですが、ネコにも様々な容姿の人がいます。
ボーイッシュなネコ女性の特徴としては、
- 優しい雰囲気がある
- 可愛らしさがある
といった特徴があるような印象があります。
ボーイッシュと聞くと、「イカつい」「強そう」といったイメージを持たれやすいですが、決してみんながみんなそうでないです。
この辺りの性格も人によって全然違いますね
中性ネコについて
最後に中性ネコについてですが、中性ネコはボイとフェムの間という位置付けのネコを指します。
ただ、100%半々という人は少なく「ボイ寄り中性」、「フェム寄り中性」といったどちらかに寄っているという表現をしているケースが多いです。
中性ネコの特徴としては、
- 中ジェンダーレスな雰囲気がある
- ショートカット
- 化粧をしていない or 薄め
といった印象があります。
中性かどうかは、自認によるところなので、他の人が全員が「この人は中性だ」と評価するわけではありません。
とはいえ、自身がどう見られたいか?を尊重するべきなので、安易に
あなたは女性らしいしフェムだよね?
と決めつけないようにしましょう。
まとめ
今回はレズビアンの性役割である「ネコ」について詳しく解説をしてきました。
ネコの中にも容姿の掛け合わせといった属性があり、それらの属性によって特徴などがあるとお分かり頂けたかと思います。
また、容姿の属性は自身の自認によるところが大きいので、安易に決めつけない方が賢明でしょう。
性役割は付き合う人や、時期、自身の状態によっていくらでも変化します。
だからこそ、「自分はネコだからこうしなきゃ・・・」と決めつけず、柔軟に自身の気持ちを受け入れることが重要でしょう。
ぜひ本記事を通して、レズビアン界隈の知識をより深めてみてくださいね!